今週、公開テストの結果が出ました。
現在は駿台浜学園の最高レベル特訓、浜学園の灘合を受講中です。
算数平均点:65.0(前回66.3)
国語平均点:73.2(前回70.9)高い!
二科平均点:138.2(前回137.2)
二科合計平均は前回と変わらずですが、国語が高いですね。ボリュームゾーン80点台で444人もいます。90点台も417人。
算数はいつも通りですが、国語が80点台です。前回と比べて、それほど大きな点差は無いのですがね。平均が高くて8割以上で団子状態、国語は一問ミスると100番どころか300番近く落ちる勢いではないでしょうか。勉強になりました。
今まで気付かなかったのですが、マイページに(受講情報>成績表閲覧>)上半期の「到達度判定成績表」なるものが。
正答率ごとにHクラス、Sクラス、Vクラスレベルと分類されております。C問題(正答率30パーセント未満)をどれくらい正答するとVクラスなのかはわかりませんが、目安になりますね。
本人は終わった直後から浮かない顔をしており、算数は最後の問題を間違えた、僕の席の周りは、後ろも前も横の子もみんなできていたのにとのことでした。(なんでみんなができたことを知ってるのか疑問ではありますが。答え合わせをみんなでしたのでしょうか?公開テストは最レの教室で知っているメンバーで受けています。)
正答率見ましたら、12%の問題なんですね。(Vクラスレベルってことか!)息子の「席の周り」は素晴らしい出来だったのでしょう。一歩遅れが生じたことを感じ取った息子でした。
打たれて強くなれよ~!
国語の問題は古田足日さんの「発見発明ものがたり」からです。(ネタばれを含みますので、気になる方はご遠慮ください)
今回は実におもしろい問題でした。いやあ本当に。
人類の発展に寄与するような発明をしたい!と考える小学3年生4人が主人公です。一人の男の子が、片目を開けて半分だけ眠る方法を発明したら、一日中仕事したり勉強したりできる!と考える場面があります。確かにそれができたら大発明。(オリラジ中田敦彦氏も確か受験期に眼帯をして片目を休ませ、半永久的に勉強する方法を実験したとかなんとか。)
一日中働いたり勉強したりしなくても済む発明でなくて、一日中働いたり勉強したりするための発明ってところが泣けますね。(ライフワークバランス大事!)
今回はこの「発明・発見」がテーマでした。
5人目の登場人物、「組一番の暴れん坊」の男の子によって話は展開します。彼は4人がそれぞれが持ち寄った発明品をちゃかし、けりあげて壊し、そんな発明は何の役にも立つもんかと悪態をつくんですよ。
そんないじめっこを「くしゃみ発生機」で撃退するのですが、誰かを守るためとはいえ、いくらなんでもくしゃみ発生機はひどいじゃないか、人類の役に立つのかと問うわけです。担任の先生が。
自分たちの役に立つということと人類の発展に役に立つことの関係ってまあ難しい問題ですよね。
そして、こらしめられた乱暴者くんが泣きながら言うんです。「ぼくだって、しずか(仮名)ちゃんと遊びたいんだよう」乱暴者の彼も仲間に入りたかったんですって。
ここからが急展開です。当のしずかちゃんは「胸がきゅっとなったようなかんじ」がします。
ん?
女の子とっては人類を発展させるほどの発明・発見ではないけれど、胸がどきどきするような小さな発見をします。それが「男の子が女の子にいじわるをするときは、その女の子が好きだからいじわるをすることもある」ということ。問題文終了。
いやいやいや。。。。しずか、ほだされてる?
好きなのに意地悪する「男の子」の設定は往々にしてあるとしても、それを寛容にも差し許す「女の子」という設定はどうもなあ。親が知ったらどなりこみそうなけっこうないじわるされてたけど?
好きな子に素直になれない話っていったら、『赤毛のアン』のギルバートとかー?三島由紀夫『春の雪』の清様とかー?映画じゃ妻夫木だから許されてるけども、こじらせが過ぎるとただのモラハラ。良い子は勘違いしちゃだめだー--。などとモヤモヤしておったわけですが。
ポイントは(9)の脱文補充問題でした。
「あそびたいんなら、いじわるしないで、そういえばいいのに」というセリフ。
これ普通に読んでたら、女の子のセリフに思えます。私も問題文だけ読んでいたら「ばかねえ、のび太さんたら💛」と、風呂場をのぞかれても許すような女の子のセリフだと思ってしまってました。
別の子どもが言ったセリフだとちょっと話が違ってきます。ジャ〇アン君がはじめてこころの内を言えたこと、そしてだれのこともいじめたり乱暴したりしなくなったこと、自分を嫌いだと思っていたいじわるな相手は実は嫌ってはいなかったということ、その発見も生きていくうえで大切な発見だということ。そのきっかけを作った四人組の発明も今は理解できなくてもけして無駄ではないということ。他の子は気付いていない、人の心の複雑さに気付いた少女がクローズアップされてきます。
正答率はあまり高くはありませんが、この問題を正答できたかどうかが一番重要な気がしました。(息子は間違えてました。トホホ)
消去法でも解くことはできますが、精神的に大人な女子には苦にならない文章だったかな。