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第590回公開テスト(小3年5月)

浜学園590回5月の公開テストの結果が出ました。

算数平均点:57.8(前回68.4点)

国語平均点:52.1(前回49.5点)

二科平均点:109.9(前回117.9点)

 

息子は、算数・国語とも8割超えという、ほぼ前回同様の点数でしたが、平均点が低かったためか100傑入りでした。

算数は正答率の低い設問を落とすいつものパターンですので、どこかでまとめて復習せねばと思ってます。(夏休みでしょうか。)

で、国語についてですが、問題文が面白すぎて、続きが気になって気になって、、、。ネタバレを含みますので、公開テストの中身に触れたくない方はこの先お控えください。

「空飛ぶ金のしか」花岡大学(旺文社ジュニア図書館シリーズ)からの抜粋でした。

1970年代発刊で、もう絶版でした。前回の4月が稲垣栄洋さん(2021年度入試最頻出作家)の新刊からの出題でしたので、「稲垣栄洋の後が絶版インド説話って、浜学園振り幅すごい~!」という感想を持ちました。他の塾模試もきっとそうなんでしょうね。

どんな話かというと、国語の設問のネタバレがありますので、気になる方がいらっしゃいましたら、この先はお控えください。

インドのある国のおきさきが、「金の鹿」が空を飛んでいくのを見て、その鹿の皮でふとんを作りたいと言い出すんですね。

狩人たちは、空飛ぶ金の鹿なんて見たことも無いので、「探せない」と言って断るんですが、言うこと聞かないので、ろうやに入れられてしまうのです。

すると、若い狩人がですね、「それなら、わたしが行こう」とろうやに入れられた仲間のために、申し出るわけです。

まずは、「金の鹿」を直接見ているおきさきにくわしいことを聞きに行かなきゃとなるんですよ。そりゃ、そうですよね。見たことないのですから、どんな鹿なのか知らないと捕まえられない。ですが、聞きにきた若い狩人におきさきは目をつりあげてどなるんですよ。

おりゃあ!「さっさとおゆき!」って。(おりゃあは言ってないケド)つかまえられなかったら命はないよ!という言葉まで浴びせる始末です。いちいち細かいこと聞いてくんな、早く探しに行け!ってわけですね。

若いおとこは、むっとした。

まあ、そうですよね~って感じです。むしろ自分とおきさきがシンクロしました。(お妃と狩人は、いつもの私とお父さんカシラ~)で、浜学園では上記のあとの一文に傍線が引いてありました。

だが、その腹立ちをぐっとこらえた。

悔しくてハンカチを噛む人のイラスト(男性)

むっとした理由ではなくて、腹立ちをこらえた理由を答えさせています。小3は本文に答えが明確にあるものを抑えさせる段階なんだなとわかりました。日能研だとむっとした理由を記述させるのでしょうか。

狩人は金の鹿をつかまえることに成功するのですが、実は鹿は親のいない鹿をたくさん育てていたことがわかるんですよ。鹿の清らかな澄んだ目を見ていると、あの意地悪なおきさきのためにこの鹿を連れて帰るのかあと、狩人の心が揺れていくんです。

分かれ道で迷う人のイラスト(男性)

鹿を連れて帰ったら、育てられていた鹿のみなし子たちが可哀そうです。しかし連れて帰らなかったら、今度は狩人仲間が殺されてしまう。狩人は「泣きそうな顔」になって山をくだります。(泣きそうな顔の理由も傍線個所でした)

くーーーー!いいとこで終わるなあ!!このあとどうなるの!!

近くの市立図書館には置いてなく、別の市立図書館から取り寄せてもらいました。(説話のセオリー通り、ハッピーエンドでした!)

設問についてですが、正答率1%という超難問がありました。これは意地悪なおきさき以上にいじわるな、というかひねった問題ですね。「にわかに」という意味ですら、結構難しいと思うのですが、それを別の角度から答えさせて、なおかつ本文を最初から探させる方向になってる~。まあ満点がいるということは、これを答えた子もいるんですよね。すごすぎる。まだweb動画の解説を見ていないですが、「いそいで」が誤答としては多かったのではなかろうか。どうでもいいか。

息子が落とした設問は、「ふさわしくないもの」を選ぶのに、「ふさわしいもの」を選ぶ間違いによってでした。この手の間違いは、演習(処理経験)を重ねるしかないと思いますが、今のところは月一回の公開テストで経験を積んでいこうと思ってます。

今回の公開テストの教訓:

 

「さっさとおやり!」と口にしないようにしよう。

 

 


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